🤖 自動ツール作成について
Hermesは「自分でツール(スキル)を作れる」ことが大きな魅力です。ただしこの自動作成を有効にすべきかは、使っているLLMによって変わります。ローカルLLMで使う人に向けた重要な注意点をまとめます。
🔧 自動ツール作成とは
Hermesはタスクの途中で「この作業は再利用できそうだ」と判断すると、自分で新しいスキルを作成・保存します。一度作ったスキルは次回以降も呼び出せるため、エージェントが使うほど賢く・便利になっていく仕組みです。
この「作る能力」自体は常時利用可能ですが、どのくらい積極的に自動生成するか(作成を促す頻度)は設定で調整できます。
✅ フロンティアモデルなら有効
Claude などの高性能なフロンティアモデルでHermesを動かす場合、自動ツール作成は有効に働きます。
- 既存ツールとの重複を正しく判断できる(「これは前に作ったツールで足りる」と気づける)
- 適切な粒度・命名でツールを設計できる
- 本当に必要なときだけ作るので、管理可能な範囲に収まる
フロンティアモデルは「いつ作るべきか/作らざるべきか」を文脈から判断できるため、自動作成を任せても破綻しにくいです。
⚠️ ローカルLLMでは注意が必要
一方、ローカルの小型LLMで自動作成を有効にしていると、次のような問題が起きやすくなります。
- 類似ツールを何度も作る — 既存ツールの存在を把握しきれず、ほぼ同じ機能のスキルが繰り返し生成される
- 命名・粒度がバラつく — 後から見て何のツールか分からなくなる
- 管理不能なスプロール — 「気づいたらスキルが大量に増えていた」状態になり、棚卸しが大変になる
- 精度の低下 — ツールが増えるほどプロンプト先頭のツール定義が肥大化し、モデルが選択に迷い、応答も遅くなる
「気づいたらスキルが増えていた」問題
小型モデルは重複検知が苦手なため、自動作成をオンにしたまま使い続けると、似たようなスキルが積み上がり、エージェント全体の精度と速度を下げる原因になります。
小型モデルは重複検知が苦手なため、自動作成をオンにしたまま使い続けると、似たようなスキルが積み上がり、エージェント全体の精度と速度を下げる原因になります。
🎯 推奨:ローカルLLMなら「絞って使う」
ローカルLLMでHermesを使うなら、自動作成に任せきりにせず、使うツールを意図的に絞る方が、結果的に精度の高いエージェントになります。
少数の厳選されたツールだけを持たせると、プロンプトが軽くなり(プリフィルが速くなり)、モデルが迷わず、狙った動作を安定して行えます。「何でもできるが遅くて不正確」より「用途を絞って速く正確」を選ぶ考え方です。
| フロンティアモデル(Claude等) | ローカルLLM(小型) | |
|---|---|---|
| 自動ツール作成 | ✅ 有効でOK | ⚠️ 抑える(on-demand) |
| ツールの数 | 多くても判断できる | 🎯 絞るほど高精度 |
| 運用スタイル | エージェントに任せる | 人が選んで持たせる |
⚙️ ローカルLLM向けの設定
- 自動作成の「促し」を止める(on-demand化)
~/.hermes/config.yamlのskillsセクションで設定します。作成能力は残したまま、自動で作りに行く挙動だけを止めます。skills: creation_nudge_interval: 0 # 0 = 自動で作らない(必要なとき・依頼時のみ作成) - curator(自動スキル整理)を一時停止
バックグラウンドでスキルを自動整理・統合する機能を止めておきます。hermes curator pause - 使うツールをプロファイルで絞る
用途ごとに必要なツールだけを有効にした軽量プロファイルを使います。→ プロファイルの作り方 - 定期的に棚卸しする
増えたスキルを確認し、不要なものは整理します。hermes skills list # インストール済みスキル一覧 hermes curator status # エージェント作成スキルの状況